想いをことばに。さくら色の世界

「まつりごと」つれづれと、日々想うことを綴っています

記憶より記録。小泉純一郎元総理のことばと論理は、昔から変わらない。

 

昨日の小泉元総理のご発言は、総理在任中の「ぶら下がり会見」(毎日!)が戻ってきたようで、また小泉さんが短い言葉でハッキリと現政権に対する信頼が失墜していることをおっしゃったことに、胸が熱くなっているさくらです。

 

www3.nhk.or.jp

 

 私さくら、自民党職員時代から小泉元総理が大好きで、ちょうど小泉政権5年半は広報にいたときとほぼ重なり、機関紙記者として個人的に心から賛同する小泉改革の絶賛記事を書く仕事ができたことは、本当に幸せなことでした。

 

当時、広報の仕事の傍ら、「さくらの永田町通信」という個人ブログをこっそり運営していたのですが(→プロフィールご参照)、

 

政治家の「発言の一部」だけが切り取られ、ニュースで流れて曲解されてしまうことが悔しくて、仕事上の必要性と個人的な情熱が相まって、会見や演説起こしメモはこまめに作っていたので、「発言を全部読んでから、判断して欲しい」と、全文をご紹介しておりました。

 

昨今では、報道各社が会見全文を配信してくれるようになったので、判断材料として発言全文に当たれるのはとても有難いですね。特に産経は、発言要旨ではなく、発言そのままを伝えてくれるのが嬉しい。

 

政治家の言葉遣い、要約すると消えてしまう“息遣い”の部分が分かるし、細部にこだわるアスペルガーさくらとしても、少々“丸めて”しまいたいと思う箇所があっても、できるだけ発言通りに起こしておくことで、「あとは読んだ人のご判断」というのが信念。

 

なので、産経の記事から昨日の小泉さんのご発言を引用させていただきますと、

 

 --学校法人「加計学園」問題では、愛媛県関係者と柳瀬唯夫元首相秘書官が首相官邸で面会していたという記録文書が、ないと言っていたものが、政府側で見つかった。どちらかがうそをついている状況だが、ここもかなり問題になっている 

 

記録と記憶ね、記録のほうが正確だと思っている人が圧倒的に多いと思うけどね。記憶にないということは人間ありますよ。でも、記録残っちゃっているんだからね。これはどっちがうそをついているかは、大体、みんな想像しちゃうよね。早く本当のことを言え、と。本当に忘れているんなら、仕方ない。でも、記録に残っていたら仕方ないよな。記録を信用するでしょう、記憶よりも。私も記憶悪くなってきたから、しょっちゅう忘れるけど、記録残っているっていうのは、自分はこんなことを言ったというよりも、こんなことが残っているというと、そっちを信用せざるをえないだろうな。記憶はね、記憶力というのは衰えてきたな」

 

--今日の講演の中で、ご自身が戦われた総裁選の話をされた。今年9月の総裁選で、安倍首相は「信なくば立たず」という言葉を使っていたが、まさに小泉氏の座右の銘だ。総裁選3選はどうみているか 

 

「まぁ、難しいだろうな。信頼がなくなってきたから、何言っても言い逃れに取られてしまう。言い訳、適材適所の人材、関係したらやめるとか、日本語をその通り取れば、誰だって関係しているのを知っている。名誉学長とか、あいさつまでして、関係していないなんて言えない」

 

<ぶら下がり会見全文はこちら>

www.sankei.com

 

小泉さんの最大の魅力は、普通の人(政界に食い込んでいる以外の人たち)が素朴に疑問に思うこと、「変だな」と思う感覚を共有していること(→それゆえ永田町では“変人”扱い)、そして質問に端的にお答えになり、話が論理的なこと。

 

こちらの「小泉ゼミ」でもおっしゃっていますが、

 

bunshun.jp

 

自民党員は日本国民のほんの一部だ、一部の団体の利益ではなく、国民全員にとっての利益を考えて政治をするんだ、無党派層は宝の山だと、小泉さんは自民党の“体質改革”を繰り返しおっしゃっていて、私も本当にその通りだと思っていました。

 

2001年の総裁選挙での「古い自民党をぶっ壊す」、そしてあの伝説的な2005年郵政選挙での「国民に聞いてみたい」等々、たくさんの忘れられない名シーンがありますが、

 

この小泉さんのことば(考え方)「一部の人たちのためではなく、国民全体のために」は、自民党職員のときも大切にしていたし、いまも自由とフェアネスは私の価値観の根幹として、しっかりと私の中に生きています。

 

「わずか数十万人の特定団体に牛耳られていた政界を正していかなければならないのが、今回の郵政民営化賛成か反対の選挙なんですよ。多くの国民は、党員になっている人なんてごくわずかですよ。どの政党にも属してない、圧倒的多数の有権者は、どの支持団体にも属してない人が多いですよ。そういう人の支持を得ないと当選できない。だから一部の団体の代表ではなく、国民政党であるからには国民全体の利益を考えるのが国民政党であり、国会議員の大事な、私はあるべき姿だと思うのであります

(2005年9月、小泉総理“郵政選挙”遊説演説より抜粋)


森友、加計両学園の“無理筋”な話は、そもそも小泉政権であれば、一蹴される“筋悪”案件なんだろうと思うのです。まして総理と個人的に付き合いがあるなら、疑いをまねくとすぐ撥ねられるものだと思いますし、それが逆に「総理案件」になってしまうところに、現政権の醜悪さがあるのだと思います。

 

ameblo.jp

 

いよいよ現政権が崩壊する瞬間が来ると思うとワクワクしますが、第一次安倍政権の2006年から続いている私の憤りが、ついに干支を一周してしまった時の流れに驚きますし、人間関係はさわやかな風通しを好むスナフキン族であるはずが、結構執念深い面もあるのが、新たな発見でもあったりしています。

 

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