想いをことばに。さくら色の世界

「まつりごと」つれづれと、日々想うことを綴っています

「内側から改革するしかない」vs「戦って外から倒すしかない」:“星ドラ”革命考

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世の中いろんなことが起こっているようで、ついに現政権も終わりに近づいてきたかと思いきや、解散総選挙もありうべしという意見まで出てきて、さすが明治維新から150年にあたる節目の年、教科書に記述されるべきこの一行「江戸幕府は滅亡した」の現代版がいよいよ近未来に用意されているのか?

 

さらに変革の星・天王星が5月中旬に牡羊座から牡牛座に移るという星のめぐりも重なり、前回2011年3月12日に魚座から牡羊座に移ったときは、まさに東日本大震災原発メルトダウンが起きて、多くの人たちの人生観を変え、ライフスタイルを含めて変化してきたこの7年。天災人災はあまり起こってほしくありませんが、さあどんなインパクトが社会に起きるのでしょうか。

 

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☆ちなみに天王星は「革命の星」と言われています 

 

 

「人生はドラクエ」が持論の私さくら、人間関係から国際関係、職業選びに至るまで、「人生のすべてはドラクエで説明できる」という確信を日々深めているのですが、

 

ameblo.jp

 

星ドラ(星のドラゴンクエスト)シーズン2で、とても心に響く場面がありました。

 

宇宙政府の圧政と戦う義勇軍を率いるオリオリに対し、白いスライムナイトの「ピエール」が、こう言うのです。

 

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オリオリの絶望の理由は、彼女の両親が「中に入って」改革を試みたけど、結局バレてうまくいかなかったんだと。

 

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上の記事では、職業選びについてドラクエ的に書いたので、こちらでは「宇宙政府の圧政vs義勇軍」について少し考察を深めてみます。

 

このホワイトナイトならぬ、白いスライムナイトの「ピエール」のような人たちは、きっといつの世にも、どこの世界にもいるのだろうと思うのです。

 

永田町で約15年、内側から政治の世界を見てきて、「内側からしか政府は改革できない」というピエールも、また「戦って外側から政府を倒すしかない」というオリオリも、どちらの考え方も真実だと思う。

 

本当に倒すなら、内側と外側の同じ思いを持つ人がタンゴを踊り、両方から崩壊させるというのがベストなのだろうと思うのですが、現政権を見ていると、内側から崩壊していくように見えなくもないですが、ただ崩壊を待っているだけじゃなく、「次」を伺いながらの動きも始まっている。

 

だけど、昭和の価値観の代表のような自民党を、いくら素晴らしい人物が引き継いだところで、結局のところ大きくは変えられないんじゃないかというのが、私の正直な気持ちでもある。

 

最近の世論調査では不支持が半数を超えても、大企業を中心とした経営層は現政権が続くことが望ましいというのが約7割というロイターの調査結果を見ても、

 

jp.reuters.com

 

 

自民党の支持層は現政権を支持しているのだから、多くの国民の疑問より、献金してくださる方々の声の方が心強く響くのは、選挙があるから当然だともいえる。

 

オリオリのように義勇軍を率いて戦う人がいたとしても、「革命その後」がどうなるのかが分からなくて、「現状維持の方がまし」という、消極的な選択をする有権者の方が多かった結果、第二次安倍政権は5年以上続いてしまっている。

 

「内側から変える」ため、あるいは「間違っていることは間違っている」と正そうとする意見も、現政権、そしてその支持者たちにとってそれらは不当な“糾弾”と受け取り、感情的に反論して開き直る。

 

まるで自分たちは「正される」ことなどないかのように、単に「質され」たことも「糺され」ているように、被害者面をしているのは謎でしかないのですが、

 

ただす | 同訓異義 | 漢字ペディア

 

 

こういうメンタリティの人たちが政権中枢を占め、その支持者もまた同じであるため、ピエールのような「内側から改革するしかない」と、正すべきは正そうとする白いスライムナイトたちの意見は、「後ろから弾を撃つな」という非論理的な理由で、「組織への忠誠を誓う」勢力に“鎮圧”されてしまう(あるいは“炎上”がめんどくさいので、黙ってしまう)。

 

結局、その「ただしている」(→あえてひらがな表記)内容に理があるかどうかを議論するのではなく、批判は「不当なバッシング」であると感じる人たちは、常に自分が異論を糾弾しているように、人からも「糾され」ていると受け取るので、話にならないというのは、日本だけじゃなくてアメリカで銃規制に反対する人たちであったり、あるいは「テロしかない」と極端に走ってしまう人たちに共通しているのかなと感じます。

 

「自分は世間に認められず、価値がない」という無力感は、ひっくり返すと「万能感」を求めるのだろうと思うのですね。結論は常に0か100かで、「折り合う」ためのコミュニケーションが成立しない世界。特に父権社会、明治的「イエ」制度にしても、アラブ社会にしても、そして昭和のオッサン文化にしても、「いいから言うことをきけ(そしたら面倒は見てやる)」という、言うことをきかせている方はいいかもしれないけど、言うことをきかされている方はひたすら忍従しかないという、人を幸せにしない構造である。

 

2012年末に第二次安倍政権が発足したとき、「民主党のように党が割れている印象を与えてしまうのは良くない」と、自民党内の良識ある人ほど、思うところはあっても批判は控えてきた。そしてその理性は、結果的にこういう人たちの歪んだ“万能感”を増長させてしまったのだろうとも感じます。

 

まだ星ドラのシーズン2は途中のため、オリオリとピエールがどうなるのか、現実とシンクロしながら進んでいる感じですが、私は野党にオリオリの姿が重なることはありませんが、自民党の良識派の中にピエール(白いスライムナイト)の姿を見る思いがするのです。

 

宇宙政府の圧政下で、人々は表立って文句を言うこともできないけど、宇宙政府の管轄下にあるからといって、すべての人たちが忠誠心があったり従順であったりするわけでもない。個別に接すれば、思うところはあって義勇軍に協力的な人たちもいて、逆に密告するような人たちもいて、近いところの歴史では戦前の日本もこんなだったことを思い出させてくれる。

 

この世界もまた、「ドラクエ」なのだとしたら?悪は正義に滅ぼされるべきであるし、ラスボスと戦う勇者がいて、またその物語の中で一人ひとりが果たすべき役割があるのだと思うのです。

 

その大きな全体の絵の中で、自分は何ができるだろう?と一人ひとりが考えて、speak upして行動していけば、それは大きな「うねり」となる。

 

私はドラクエの職業でいえば「おうえん」を得意とするスーパースターなので、人の痛みの分かる、人の幸せのために奮闘している人たちのために、ハッスルダンスとオンステージを発動していこうと思います。

 

マドハンドもウヨウヨいますので、地道に掃討していかなければ、ね。

 

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