マレーシアの政権交代：マハティール氏の政界復帰は、日本でいうなら小泉元総理のカムバック？

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Oops！！いつの間にか放置されていたこちらのブログですが、日本政治のありようについて、正直あまり書きたいと思うことがなかったのですが、

マレーシアでマハティール元首相がカムバック！！というニュースに、留学時代、いつも政治議論を楽しんでいたマレーシアの友人に連絡したのですが、彼とのやりとりで私の政治スイッチがポチッと押されたのを感じました。

www.bbc.com

友人は中華系なので、マレー人優遇政策であったり、アンフェアなマレーシアの政治にいつも怒っていて、将来は外国に暮らしたいと言っていたのですが、現在は母国で活躍しているので、「今回のマハティールの復帰はどういうこと？昔に戻るの？それとも新しい何かに変わっていくってこと？」と聞いてみると、

もう引退していたマハティールが、現在の汚職で腐り切ったナジャブ政権を倒すために立ち上がったこと、彼が首相になるのは一時的だけどナジャブが往生際が悪くてイライラするなど、現地のビビッドな反応を教えてくれたのですが、「独立以来６０年も一度もなかった政権交代がやっと起こったんだ！！」という興奮が伝わってくるとともに、

「僕はマハティールに敬意を表するよ。もう引退して静かに暮らす選択だってあったのに、彼は国を助けるために立ち上がった。もちろんこれまでいろいろあったけど、自分の間違いを認めてそれを正したいと行動したマハティールに対して、ちょっとこれまでの見方が変わったよ」と言うのに、私は日本の状況と重なって、胸が高鳴るのを感じました。

なんかそれって、日本でいうと小泉純一郎元総理が帰って来て、後継者に指名した安倍政権の間違いを正すために立ち上がるというストーリーになるのでは？ということと（汚職と縁故主義が蔓延る政権の腐敗具合の共通性だけじゃなく、自分の間違いを認められる勇気のある政治家は小泉さんただ一人だ！！）、

また政権交代に対して深いトラウマがある日本国民が「民主党よりマシ」だと続けてきてしまったこの５年間半の安倍政権、一時期を除いてはずっと政権与党である自由民主党を正すという動きを、マレーシアに習って日本でも起こったらなんて素敵だろうと、心ときめくのです。

マレーシアのように、日本も政変が起こっていまの安倍政権が早く終わってほしいと言う私に、「少なくとも日本は本物の民主主義国だろう？それに、昔から君は“日本の総理大臣は毎年のように変わるから、覚えきれないんだ”って言ってたぜ」と言うので、「そうだったね(笑)それにしても安倍政権の５年半は長すぎるのよ！！」と返したのですが、

「マハティールさんのように、小泉さんが戻ってきてくれないかな」という期待につい満ちてしまうのです。そうか、そういうやり方（アンワル氏＝首相を引き継ぐまで、という期間限定での政界復帰）もあるのかと。

小泉さんご自身が復帰されるかどうかは分からないけど、そしてそれを望む国民がどれくらいいるのかは分からないけど、少なくとも国民には政権交代を起こす力があるということを、マレーシアでは希望となっている。

以前こんな記事を書いたのですが、

ameblo.jp

この記事の中で、

いま「ポスト安倍」は誰がいいか？の世論調査では、石破さんがトップで、国防のお師匠さまでもある石破さんのことを、私は心から尊敬しているし、大好きなので、総理になってほしいと思う。

だけど大きな絵では、世界の流れからすると、もう中央集権国家という統治機構が終焉を迎える運命であることは、いよいよ目に見えて明らかになってきている。

もうどう考えても時代に合っていない、戦後（あるいは明治から）連綿と続く）体制＝中央集権国家は滅びる流れであるからこそ、いま“あのような顔ぶれ”が政権中枢を牛耳っているのだとすれば、彼らはまさに“適材適所”で、人々が政府に“見切り”をつけ、目覚めて行動し始めるのを促すという役割をパーフェクトに果たしているともいえる。

→激動の時代の入り口に立つ：野生の勘と、見極め力とを磨きつつ、自由にたくましく生きる。

そう考えると、だから谷垣さんや石破さんのような、良識や正論が通じない世界だったんだなと、変な形で私は納得がいくのです。