知性と理性が絶滅寸前なら、絶滅危惧種として知性と理性をさらに涵養し、賢くたくましく生きよう。
嘘がまかり通り、知性も論理も絶滅寸前の状況に絶望し、しばらく何も書く気力が湧かなかったけど、動物の世界で白クマやトラ、ライオンなど美しく賢い種が絶滅危惧種となっているように、
人間の世界でも、知性と論理を大切にする人類は絶滅危惧種に指定され、なおのこと種の存続に努力を払わねばならない。
絶望してる場合じゃないのですよね。そんな無気力な態度で現実に目を背けていては、「反知性主義」者たちの思うつぼ。
lovely-cherryblossom.hatenablog.com
私が守りたいのは自由、フェアネス、良識なのだから、その灯が消えてしまわぬように、まずは自分の内にある光を守り大きくしていくこと。
そして理知の光が美しく輝く人類をみつけたら、「ああ、自分一人じゃないんだ」と思ってうれしくなるし、この世から知性も理性もまだ(!!!)完全に滅んでしまったわけじゃない。
自分で自分の大切な価値観も内なる光も消してしまうことがあってはならないし、
Homelandシーズン7の最終回で、キーン大統領の辞任演説で民主主義を守るためにとアメリカ国民にか語り掛けるシーンに、心打たれた。
以下、私の記憶によるざっくりな内容だけど、
一人のリーダーによって民主主義が救われるわけでもなく、しかし信頼を得ていない国のトップがいては、さらに民主主義は機能しない。
テロや工作活動など、民主主義を弱体化させる外的要因は確かに存在しているけど、だけど誰のせいでもなく、民主主義を弱らせてしまったのは、私たち一人ひとりが付け込まれてしまったからだ。
民主主義はある日突然滅びたりはしない、夕暮れのように、気が付かないうちに消えてゆくものだ。だから民主主義を機能させるには、一人ひとりが日々努力するしかないのだ―――というもの。
政治とは、人間とはと毎回深く考えさせられるドラマだけど、地球を背負っているアトラスのように、誰かに背負わせたりするわけにはいかない、万能の神様が統治してくれるわけでもない、この民主主義というものを美しく機能させるために、自分も部外者や傍観者でいてはいけないと、深く反省した。
永田町勤務時代、戦いすぎてもう疲れちゃったから、実は私にはもうあまり余力が残っていない。
神山で風力発電プロジェクトが進んで、なんで止められなかったんだろうと思うけど、こんなふうに誠実ではない政権がいつまでも続いているのを止められないことに、その一端を担っていた罪悪感から、自分を責めてしまう癖はいまも抜けない。
だけど私一人の力で、どうすることもできない。それは昔もいまも変わらない。
一生懸命、良くなるようにと願って仕事をしていたけど、そのぶん挫折感もまた大きくて、Homelandのキャリーのように、世界を良くする働きができなかった無力感に苛まれてしまう。
それでも、絶望してちゃいけない。私は私のできることをやらないといけないし、この世から消してはいけない知性と理性、良識の灯を守っていかなければ。
誠実なことばが世界から消え失せてしまわないように、知性と理性を大切にする絶滅危惧種は、賢くたくましく生き抜いていくことだ。
絶望ではなく、希望に力を与えていたいから。
"Never an honest word
— Ai Niimiya (@AiNiimiya) June 12, 2018
but that was when I ruled the world"
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