想いをことばに。さくら色の世界

「まつりごと」つれづれと、日々想うことを綴っています

【初心に戻る】永田町を離れてカタギになれた喜びと、自由にものを言える幸せ。

 

世の中はゴールデンウィークに突入ということで、皆さまのウキウキ度合はいかがでしょうか。

 

私さくらは、永田町(自民党本部)で約15年間勤めて、自由業のいま、組織の縛りだけじゃなく、カレンダーからも自由になれた幸せを実感しています。

 

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2015年1月に書き始めたブログ「The Love Awakens」では、 最初は顔出しもしてなくて、まだまだすべてが生々しくて、問題意識も思想も熟成していなかったのですが、このときの文章をいま読み返すと新鮮な気持ちになったので、自己紹介も兼ねて、また自分の思考の足あとを残しておくため、こちらに少しずつ移していきます。

 

まずは「はじめの一歩」から。改めて、当時のフレッシュな心境を思い出しつつ。

 

lovely-sakura.cocolog-nifty.com

 

はじめまして、「あい」です。

今日から書いていくことにしました。よろしくお願いいたします!

(注:このときは「さくら」ではなく、本名の「あい」で書き始めていました)

 

いざ書き始めるとなると何から書いていこうかな、という感じですが、このブログのタイトル“The Love Awakens”というのは、Star Warsのエピソード7“The Force Awakens”をもじったものです。

 

直感的に決めたのですが、「ライトセーバー持ってダークサイドと戦うのだ!!」・・・というような大仰なものでは決してないのですが、しかしそれほど安易なわけでもなくて、私「あい」の目覚めというかeye-openingな出来事や、気付いたこと、素朴な疑問などを読んでくださる方々とシェアして、さらなるwide awake につなげていきたいという願いをこめております。ご意見ご感想お寄せいただけたらとってもうれしいです!

 

で、いったい「あい」とは何者なのかといいますと、詳しくはプロフィールをご参照いただければ幸いですが、昨年秋まで14年半、政治の世界で仕事をしておりました。

 

lovely-cherryblossom.hatenablog.com

 

これでようやく私もカタギというか「普通」の人に戻って・・・などと考えていたのですが、よく考えると14年半て結構長いですよね。キャリアをスタートした2000年春にオギャーと産まれた子はいま中3になっている、というくらいの時間を、しかもあんな変なところで過ごしてきた人が今更「普通」になれるわけがありません。

 

覚えてくださっている方がおられましたら幸せですが、2005年(〒選挙の年です)頃「さくら」という名前で一時期ブログを書いていたこともあり、あの頃は若気の至りというか、よくあんなにエネルギーがあったなあと自分でも感心するくらい、自分の仕事の記事を書く一方でブログでもいろんなことを無邪気に発信していました。

 

あの頃は時代も小泉さんで、自民党ももっとおおらかな雰囲気でしたし、「永田町劇場」と言われていたように、実際おもしろいことが盛りだくさんでしたし、本当に毎日大笑いして楽しかったですね。その後はなんか年々息苦しくなる一方だったような気がしますが。

 

「さくら」を知る方々にとっては、ああ相変わらずこのひと一文が長いなあとか、変わってないなあと思われるところもあるかもしれませんが、あのときの「さくら」時代からその後の7年余りを積み重ねてきて、いまの私「あい」になっている。

 

何か前と違うところがあるのかと言われれば、別に私自身は大きく変わったわけではないのかもしれません。でも内心思っていても公には口に出せなかったこと、これを自由に言えるようになったというこの“組織の縛り”のなさというのがいちばんの違いであるのは確かだと思います。

 

まあ自民党にいたときから「いったい何なんだこの党は」と思って過ごしていましたが、政治の世界、しかも自民党で働いているというだけで「あなたも何か悪いことをしてるんだろう」という目で見られたり、所属しているところのダーティイメージと同一視されるのは正直かなりしんどかったです。

 

だけどいくら「私は世間が思うような悪いことしていないのに」とか「私は違う。そんなんじゃない」とか思っていても、でも自分がどこからお給料をもらっているかというと自由民主党であり、いくらこの「政官業の“税金回し合い”自民党システム」がおかしいと内心思っていても、そこで禄を食んでいる以上、それを認めていることになるというのは事実であり、たとえ自分がtiny littleな存在であっても、その“自民党システム”のpart of itであり続けるのが耐え難かった、というのが正直なところです。

 

とはいえもちろん、他ではちょっと経験できないようないろんなことをさせてもらって現在の私があるので、育ててくださった方々にはとっても感謝しています。

 

だけど最後の仕事が「2030年の日本を考える」と「地方再生」のプロジェクトだったことで、「税金をいくら使っても、一向によくならない政策をこの人たちは一体いつまで続けるつもりなんだろう?」というかねてからの疑問が、「税と予算を“使う”“配る”のが仕事である人たちがやってる限り、そしてそれを“もらう”支持基盤が変わらないかぎり、このバラマキは終わることはない」と確信したとき、もうこれ以上続けるのは無理だと思いました。

 

米国留学から日本に帰ってきて、“public good”のために仕事がしたい、という思いで政治の世界に入り、いろいろ言われたりしても「自分のやっていることは、少しは世の中の役に立つことにつながっているはずだ」という気持ちでやってきたけど、仕事をはじめた14年半前からこの自民党のバラマキ体質、相変わらず一部の人たちだけのために税金が回されている実態はまったく変わっていないし、国の借金もいつのまにやら600兆から1000兆を超えて前よりさらに悪くなっている。

 

この世には“覚えたる罪”と“覚えざる罪”がありますが、「おかしい」と分かっていて、しかもそれが人を幸せにしていないのを分かっていながらそこにいるということは、それは“覚えたる罪”である。もうこれ以上、変だと分かっていながらそんなシステムに“乗った”ままの自分でいるのは心底嫌だと思ったんです。

 

小泉さんがあれだけ言っても、結局のところ自民党は変わらなかった。税金を使う官主導の経済ではなく、民間主導の経済に転換して税収を上げていくんだとか、一部の団体の声を聞くのではなく、国民全体のために政治はあるべきだとか、そんな小泉さんの改革姿勢に共感共鳴して、一生懸命「さくら」は発信していたんだなあと思います。

 

ドラクエふうに言えば「さくら」の魂は「あい」に受け継がれ、そして伝説へ・・・となるにはまだまだほど遠く、これからは「あい」としてあたらしい冒険の書に書き込んでまいります。

 

今日踏み出した、はじめの一歩はどこに続いていくのかな。自分でも楽しみにしつつ、自由に書いていきますので、どうぞよろしくお願いいたします! 

(2015.1.5)

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